子供ができるということはとても神秘的で、すばらしいことです。
しかし、出産は命がけ。
愛する人がその命をかけて挑んでいる横で、ただ見守るしかできないのが僕たち男です。
だからこそ妊娠から出産、その後の事まで少しでも理解し支えるのがパートナーに対する思いやりではないでしょうか。
この記事では
・立ち会い出産の前からしてほしいこと
・立ち会い出産の時に現場でしてほしいこと
などについて書いています。
- 立ち合い出産で旦那さんにしてほしいこと
- [立ち合い出産前] 早く家に帰る努力をする
- [立ち合い出産前] 家事を積極的にする
- [立ち合い出産前] 奥さんの小言にめげない
- 家事の全てを必ずしも自分たちでする必要はない
- [立ち合い出産前] 奥さんがしてほしいことを準備する
- [立ち合い出産前] 流れを知っておく
- [立ち会い出産中] 奥さんと赤ちゃんのことだけを考える
- [立ち合い出産中] 間違ってもスマホを見ない
- [立ち会い出産中] 不安にさせることを言わない
- [立ち合い出産中] 水分補給や汗拭きなどのサポートをする
- [立ち合い出産中] 空気を読んで背中をさする
- [立ち会い出産中] 胎盤排出があると知っておく
- [立ち会い出産後] 全身全霊で闘った奥さんを労う
- 立ち合い出産を夫婦で振り返る
立ち合い出産で旦那さんにしてほしいこと
とはいえ何から始めたらいいのやらという人も多いと思います。
まずは無理せず出来ることからしてあげてください。
立ち合い出産に向けていかに動くかで、今後の奥さんとの関係が決まるといっても過言ではありません。
女性にとって出産の時の記憶は相当はっきりと残ります。
男なら死ぬと言われている想像を絶する痛みに耐え、ようやく産むわけですから当たり前ですね。
つまりここで奥さんのために頑張れば、出産の時に旦那さんはいろいろ協力的でうれしかったとずっと好印象に。
逆に不満になるようなことをしていたら、ずっと最悪な印象のまま記憶に刻まれてしまうわけです。
パパになる覚悟は子供の成長と共にでも遅くありません。
育児は育父です。
子供を育てながら自分も父親として育ちます。
ママと違い自分の中に命を宿すわけではないので実感がないのは当たり前。
それでもパパになる準備は子供ができた時から必要です。
しっかりサポートして、新しい家族を迎える準備をしていきましょう。
[立ち合い出産前] 早く家に帰る努力をする
「俺だって早く家に帰りたいけど…」そう思いながら毎日毎日終電まで働いている人も多いと思います。
仕事をするということは家族を養うためでもありますしね。
その頑張りは決して間違っていません。
ただ妊娠中の女性というのは、マタニティーブルーになる人も多く精神的に不安になります。
たとえ5分でも10分でもいい。
旦那さんが早く帰ってきて少し会話するだけで、不安も緩和されます。
仕事を少しでも早く終わらせる努力をして、その5分10分を奥さんとの会話の時間に当ててください。
[立ち合い出産前] 家事を積極的にする
徐々に奥さんの体重が増え、お腹が膨らんでくるにつれ動きたくても思うように動けなくなります。
奥さんが家事全般をしている家庭では、旦那さんも少しずつでいいので手伝ってあげてください。
いきなり今まで奥さんがやっていた家事を丸ごと引き受けるのは正直無理な話です。
やり方がわからない、どこに何があるかわからないなどやろうと思ってもできないことが多々あります。
奥さんに何か自分にできることがないか確認して、出来ることから少しずつ始めればいいと思います。
[立ち合い出産前] 奥さんの小言にめげない
そして、家事をやり始めると、おそらく多くの旦那さんがせっかくやっているのに、あれは違う、これは違うと言われることもあると思います。
せっかくやってるのに文句ばっかり言うならもうやらない!
…と言いたくなりますが、そこをなんとか頑張って耐えてください。
奥さんも本音ではやってくれてることにとても感謝してます。
これ間違いないです。
ただ今まで自分がやってきたことに対して、やり方が違ったり、雑だったりというのを見るとどうしても言っちゃうんです。
でも旦那さんがしていることは決して無駄ではありません。
最初はみんなうまくいかないのは当たり前です。
逆の立場で考えてみてください。
せっかくやってくれるなら自分と同じようにしてほしいですよね。
やめてほしくて注意したり、指示したりするのではなく上手くなってほしくてしちゃうんです。
失敗して学んで経験になるんです。
僕なんて実家にいるときは何一つ家事はしていませんでした…
なのに、今では掃除・洗濯に関しては自分が全てやってます。
妻より上手です。
自信を持って言えます。
掃除に関してはルンバにも手伝ってもらっています。
家事の全てを必ずしも自分たちでする必要はない
昔と違い今は文明の発展のおかげでお掃除ロボットがあります。
毎日、仕事や育児に追われて掃除どころじゃないという家庭でも、お掃除ロボットがいれば床掃除に関しては毎日スケジュールで決まった時間に掃除してくれます。
我が家でもルンバが大活躍中。
共働きなので、結婚当初からお世話になってます。
実際、何日かに一度ルンバのダストボックスを見ると
実際ルンバは高い買い物ですが、毎日スケジュール通り掃除してくれるので長い目で見れば決して損はしません。
日々の掃除などは奥さんでも自分でもなく、主にルンバに任せると家族全体の負担が減ります。
そしてルンバには子育てにおいて優れた効果があります。
ルンバに正しく掃除してもらうには床に物を置かない生活にしないといけません。
床に物を置いてると、ルンバがそれを吸ってしまうんですね。
つまり地面に物をかなくなり、自然と部屋をキレイにする習慣がつきます。
また、赤ちゃんて立つようになるまでは当然寝転がってますよね。
つまり地面スレスレに顔があるわけです。
そこが常に汚いということは赤ちゃんは常に顔の周りはホコリだらけ。
ルンバがいれば床を清潔に保てます。
僕が持っているルンバと違い今売られているタイプは価格が抑えめでも必要な機能がたくさんついてます。
[立ち合い出産前] 奥さんがしてほしいことを準備する
これが最優先事項です。
逆に言えばここさえ抑えておけば、立ち会い出産の思い出はしっかりいいものとして残ります。
奥さんがどんなふうに出産したいかを事前に聞いて、そのための準備をしてください。
立ち合い出産の時に何をしてほしいか、してほしくないかを話し合う
まずしっかり夫婦で話し合うのがいいと思います。
旦那さんからすれば「え?それしてほしいの?」ということもあったりします。
病院からもバースプランはどうしますか?と聞かれたりすると思います。
その前にちゃんと夫婦で話し合っておくとスムーズです。
参考例
・リラックスできる音楽をかけてほしい
・アロマをたいてほしい
・何か食べるものを用意してほしい
逆にしてほしくないことも話しておいたほうがいいです。
参考例
・義理の両親は絶対に分娩室に入れないでほしい
・出産直後の義理の親や親戚の面会は勘弁してほしい
・夫に赤ちゃんが出てくるところを見られたくない
ちなみにうちの場合
・リラックスできる音楽をかけてほしい
・高級チョコを食べたい
というリクエストがありました。
出産がどれだけかかるかわからないので数時間分の音楽プレイリストの作成と、高級チョコを複数購入しておきました。
ちなみに購入した高級チョコの一つがこちら
サプライズはいらない
旦那さんがやろうとしがちなのがサプライズ。
「喜んでくれる顔が見たくてサプライズがしたい」と思う人も多いと思います。
…が、さすがに出産に関してはサプライズは不要。
新しい命が生まれてくる。
それ以外に大事なことはありません。
奥さんが喜んでくれる確率は相当低いです。
正直それどころじゃないです。
なんせ命賭けですからね。
「自分の命に代えてでも、この子だけは産む」そう決めて臨んでいる時に下手なサプライズしようものなら
「サプライズ?はぁ?今いる?!!!」
とキレられる可能性大です。
どうしてもやるなら無事出産が終わって落ち着いてからやりましょう。
産後すぐもダメですよ。
体力の消耗がすごいですからね。
フラフラで動けない状態になるし、生まれてきてくれた子供のことしか考えられないです。
間違っても親戚、友人を病室に招待するとかやめましょう。
うれしいどころか憎しみに変わりますよ(汗)
全ては落ち着いてからで十分です。
[立ち合い出産前] 流れを知っておく
まず出産といっても女性と違い、男性は知識がそれほどありません。
妊娠した奥さんやもちろん調べますが、旦那さんは意外と調べる人が少ないです。
ざっくりとしか理解していない人が多いと思います。
僕もそうでした。
ただ、実際に立ち会い出産をそのまま迎えると「今どんな状況か」「次にどうなるか」
などがわからずオロオロします。
なので最低限の流れなどは事前に頭に入れておいたほうがいいです。
出産は何時間、何十時間かかるかもしれないのに予備知識なしで挑むのって怖くないですか?
[立ち会い出産中] 奥さんと赤ちゃんのことだけを考える
「そんなの言われなくてもわかってる」と思うはずですが敢えていいます。
出産は人によっては何十時間もかかる人もいます。
最初の何時間かはそう思っていても、長時間におよぶと別のことも考えたりしちゃいます。
それでもこの時ばかりは、産まれてくる命と奥さんの無事だけを考えて過ごしましょう。
横でサポートできるのは旦那さんです。
ただ側にいてひたすら見守る。
それがその時にできる事、やるべき事です。
[立ち合い出産中] 間違ってもスマホを見ない
上でも書きましたが、事前に流れを知っておかないと旦那さんにはそんなこと一切説明がありません。
分娩室の中で、これ今どういう状況だろう?スマホでググってみるかなんて考えているとえらいことになります。
奥さんが痛みに耐えながら叫んでいる状況でスマホで何か調べるなんて、とてもじゃないけどできるもんじゃありません。
スマホを見る理由がたとえ出産に関することでも見ないのが無難です。
スマホで調べてる姿を奥さんに見られたら…
「私が必死で産もうとしてる時に何やってんだ!」と一生恨まれます。
その後も生涯ずっと言われ続けることでしょう。
出産は男が思っている以上に修羅場です。
[立ち会い出産中] 不安にさせることを言わない
初めての立ち会い出産では旦那さんは何をどうしたらいいかわからなくなることもあると思います。
男は基本奥さんの頭側で見守っている状況がほとんどだと思うので、助産師さんの声で今どんな状況か判断するしかありません。
そこで聞こえてくる言葉に驚くこともあると思います。
僕が実際に聞いたのは「引っかかってる、1回戻そう!」でした。
「え?え?大丈夫なの?戻せるの?」と不安になりました。
ただ、妻は必死の状態。
よけいなことを言って不安にさせるわけにはいかないので不安を押し殺して、ただただ、妻の手を握っていました。
どんな状況であれ出産中の奥さんを不安にさせる言葉は発してはいけません。
[立ち合い出産中] 水分補給や汗拭きなどのサポートをする
長時間の出産ともなると、途中で水分補給も必ず必要になります。
飲みやすいようにストローなどを用意しておいてください。
ペットボトルのままだとこぼしてしまう可能性が高いです。
産後も使いますのでペットボトルにつけられるストローなんかを用意しておいてあげましょう。
100均でも売ってます。
また汗も大量に出るので、タオルなどをも忘れずに。
[立ち合い出産中] 空気を読んで背中をさする
出産の時にほとんどの旦那さんが奥さんの背中をさすろうとします。
苦しんでいる姿を見てると背中をさすりたくなる。
当たり前のことですよね。
でもこれ、場合によっては奥さんが嫌がる時もあるんです。
さすられて気持ちや痛みが緩和されて助かる時と、逆に気持ち悪くなる時があるんですね。
かといって毎回「さする?今さする?」なんて聞いてられません。
奥さんは
「いちいち、聞いてんじゃねー!それどころじゃないんだよ!」という状態です。
なので空気を読みつつ、さするタイミングかどうかを探るしかありません。
[立ち会い出産中] 胎盤排出があると知っておく
何時間、何十時間もかけてようやく生まれた新しい命。
その産声でようやく安心。
すぐさま旦那さんの元に助産師さんたちが赤ちゃんを連れてきてくれます。
生まれたての赤ちゃんを抱っこして感動!
でも、その横で奥さんはまだ闘っています。
胎盤が排出されるまで出産は続いてます。
激痛もまだ続いています。
うちの妻の場合、なかなか胎盤が出てこなくてかなり大変でした。
胎盤が無事排出されてようやく、ようやく奥さんは自分で産んだ赤ちゃんをその胸に抱くことができます。
[立ち会い出産後] 全身全霊で闘った奥さんを労う
長い長い奥さんの闘いが終わったら
「愛している」と言ってあげてください。
「産んでくれてありがとう」と言ってあげてください。
そっと抱きしめてあげてください。
※強く抱きしめられるのはこの状況ではしんどいです
「感謝・尊敬・愛情」いろんな感情があると思いますが、全て伝えてください。
もう奥さんはフラフラです。
もちろん歩くこともできません。
そのあとすぐに眠りにつくでしょう。
もし可能なら目が覚めた時に側にいてあげてください。
立ち合い出産を夫婦で振り返る
最後に出産が終わって落ち着いたら、もう一度夫婦で出産の時のことを話してみてください。
あの時、奥さんがどう思っていたか。
自分はどう思っていたか。
不安に思っていたことも、終わってみれば笑い話として話すこともできるでしょう。
産後、2人で話すことでより絆が深まると思います。
奥さんは産後も約3時間に一度の授乳などで当分の間まともに眠ることができません。
産後にノイローゼになってしまう方もいるほどです。
奥さんの日常のケア、心のケアをしてあげれられるのはあなたです。
出産に向けていろいろと大変だと思いますが頑張ってください。
新しい家族との生活は大変でもありますが、日々感動や喜びに満ち溢れています。
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